STORY(てれびくん版)

●地底都市コムン
第1話
●エキム族
 エキムとは今をさる数千年前、地底に移り住んだと言われる謎の民 族マヤのまつえい。知力、体力、精神力ともひじように優れた民族で あったが、突如として地上から姿を消した為、今ではまったくその手 掛りが掴めなくなっている。
 しかし、そのマヤ文明の遺跡あとから発掘された「黄金のかぶと虫」 は有名で、彼等は神の使いとして甲虫を崇めたという。(これは本当の 話で、エジプトにもこのような物があり、ツタンカーメンの「ルビーの こがね虫」などがある)
●ガイム族
もともとガイムはエキム族と同じであったが、その性格が地上人に近い ため(私利私欲の為に行動すること。)対立するようになった。このような事から 仮令るならば、地球をりんごに見立てた場合、ガイムはそこに巣くう寄生虫であり、最後には地球を破滅させてしまう悪魔なのだ。
ガイム族えらい言われよう。しかもそれが地上人に近いとか言われた日にゃあ。
●機甲虫隊ビートラス
エキム族の進んだ料学力によって開発された昆虫型機動メカ(インセクター) に搭乗することの出来る選ばれた戦士たちの事である。又、インセクターとは 作戦上3タイプの機動体型をとることのできる可変メカニズムであり、戦闘体型用 のビートアタッカー、偵察体型用のビート・ホバー、地底走行用のビート・モービルに変形する。このように地球のいかなる場所においてもその性能の真価を発揮 できるように設計された兵器なのである。
●物語の発端

1984年、地球のいたる所で謎の地穀変動が起きていた。しかしその 実体はいっこうにつかめず、村学者たちは単なる自然現象としてしか 扱わざるをえなかったのだが、その被害規模は予想以上に大きく、地 震や津波などによって一瞬にして遺滅した都市も数多くあった。被害 のあった都市の多くは、軍事施設(アメリカのペンタゴンなど)を中心 とし、その為に各国豪間に不安な空気が漂っていた。・・・・・
 世界的な大事件にもかかわらず、まだ日本にはその被害はおよんで はいなかった。そしてそんなある日の事である。巨大なビルの建ち並 ぶ新宿副都心、そこには勤務中のサラリーマンや学校帰りの学生たち、 はたまたショッピングをしている主婦たちで、いつもどおりに賑わっ ていた。そして、その人ごみのなかに主人公(大地 守)の姿があった。

突如、アスファルトで舗装された路面が、低く鳴りわたる地警びきと ともに亀裂がはしり地中から二体の巨大なメカ昆虫(ガイム側のメカ) が現れ、次々と地上を破壊していった。逃げ惑う人々、炎上する大都 市、そして遂に東京にも最後の時が来るかと思われたその瞬間、主人 公の前に新手の巨大ロボットが出現した。なんとそのロボットは危機 におちいった守を助け、都市を破壊する二体のメカ昆虫を高出力のビ −ム砲により退治してしまったのである。目の前で起きる数々の異変 は守の想像をはるかに越えたものであった。しかし、それ以上の出来 事が今、起きようとしていたのだ。・・・・それは、12メートルもあろう かと思われる巨大な人型ロボットが機槻書とともに変形し、ついには カブト虫の形体になってしまったのである。・・・鋭くのびた角、頑丈 そうな甲羅、そして6本の脚、それは正しく日本に生息する甲虫の一 種カブト虫そのものであった。その時、守は目の前に横たわる巨大な カブト虫の中から人陰が現われるのを目撃した。そして、その人陰は 守の存在にきづいたかのようにちかづいてきたのだった。そして、その男は自ら を機甲虫隊ビートラスのリーダー、カリムと名のり地底都市コムンから来たこと を説明した。守とカリム、何か運命によつて、めぐり違ったような二人、そして 巨大メカ昆虫と可変ロボットの関係はどうなっているのか、謎のままにこの物語 はすすんでいく。
謎のまま終わった。